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くりの旧ブログです。更新は停止しています。


by sk-4seasons
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ちょっと複雑だったけど…やっぱり凄い!ウィキッドレポ!【9月4日(火)ソワレ】

キャスボ終了事件が勃発した昨日の今日。
そりゃあ複雑な心境でしたが、行ってまいりました。



とりあえずキャストボードとキャストシートは普通にありました。
キャストはこちら(資料室)
先週と変わりませんでした。

二週連続となるウィキッドですが、先週はなにしろ沼尾さんの地声部分の苦しそうな感じが心配で心配で…
ですが、第一声の
「みんな私に会えて嬉しいのね♪」が
すっきりクリアに聞こえてひと安心でした。
そんなこんなで開演。
ちなみに後ろの席の女性二人は役者さん(志望?)らしく、片方はウィキッド出演中のある方のお友達みたいです。

♪No One Mourns the Wicked♪
というわけで、復調されたっぽい沼尾グリンダ。
相変わらず綺麗な高音です。
とくにナンバー後半の、アンサンブルの主旋律にからむところのボリュームはすごかった!
展開を知っていると、エルファバに捧げるレクイエムのようにも聴こえてきます。
喜ぶオズ市民を悲しげな目で見やる表情が切ないです。
表情と言えば、歌い上げてるところに「グリンダ様!」と話しかけられてトーンダウンするところ、
声の主の品川さんを見てパチパチとまばたき二つ。
あらびっくりなにかしら?って表情が可愛かったです。
他のシーンでも、まばたきとか視線の表情が上手!
永野さんの愛人ダンス、今回はバッチリ観られました。満足!

♪Dear Old Shiz♪
失神ちゃん(たぶん有美ミシェールさんだと思うんですけど。自信ない)の倒れ込み方が先週より深くなっててドキドキしました。
ここの学生服、オズは異世界だから我々の常識に当てはめちゃいけないのはわかってますが、
それにしてもなんで西野さんだけ男子なのにスカート(笑)
それがまた微妙に似合ってるからスゴイ(笑)
西野さんて、学生のときとオズ市民のとき(リーゼント。笑)でぜんぜん印象違いますよね。
個人的には学生の時の方が好み…って、聞いてませんね、誰も。

♪The Wizard and I♪
ナンバー前の沼尾グリンダの台詞、テンション高くて掠れとかもなくて、すっかり安心。
ハイッ!ハイッ!っていうのが相変わらずかわいい!
学生シーンではカップルがいるのかなぁって見ているのですが、ナンバーによって組み合わせが入れ替わっていたりして不明…
濱田エルファバ最初のソロナンバー、飛んだり跳ねたり、喜び方のテンション高いっ!
魔法使い(想像)の口調を真似たりして、ホント可愛い!
希望にあふれた笑顔と伸びやかな歌が素晴らしかったです!
ラストへ向かって、ガンガンボリュームが上がりました!
ナンバー途中で登場するクラスメートの皆さん。
永野さんのエルファバのおちょくり方が、前は塩を撒くようにパッパッとやってましたが、今日は人差し指クルクル~でした。
やなヤツっ(役が)。

♪What Is This Feeling?♪
いわゆる「良い、心に響く」ナンバーではないんだけど、皆がエネルギッシュに弾けてて、好きなナンバーです。
上手側だったので、永野さんの教科書ボコボコが見えず残念。

♪Something Bad♪
の前の教室シーン。
永野さんの耳元に囁く宇垣さん。
この二人がカップル設定という話もあるけど、どうかなぁ?
グリンダのグリンピース発言に大ウケして、ボコボコとお湯が沸く手振りの永野さん。
岡本ディラモンド先生は、武見さんよりおじいちゃん度が高いかな?

♪Dancing Through Life♪
学生達、ここではちょっとラブラブ風?の組み合わせもあったんだけど、失念…
李フィエロは相変わらずキザキザ!
ちょっと目を細めるとことか、かっこいいけど腹立つ~(笑)
日本語は今週も快調な滑り出し。
(ラストまで乱れませんでした。李さん、なんか掴んだ?!)

後ろにいる学生さんでは、飽きもせず永野さんに注目。
座って本を読んでるとき、前は体育座りでしたが今日はあぐらでした。
踊りはじめると、それまで真面目そうというかつまらなそうだったのが、パッとイキイキとした表情に!
かっこいい~!
もちろんダンスはキレキレで素敵でした!
上川さんと組んだあと、ポーンと背中を叩いたり、女性キャストに目配せしたり、本を頭上にクルクルっと回しながら投げたり、ノリノリです!
本投げはやっぱり床を滑らせる感じでした。
ダンスホールに移るシーンだったかな?
まず上手側から出てくるところがもう!華麗すぎ!流れるような動きに釘付けです!そのあともずっとロックオン。
事も無げな微笑がまた不敵で素敵(≧▽≦)

エルファバが現れて独りで踊るところ、怒りと…それ以上に悲しみが伝わってきます。
ここは展開がわかっていても毎回固唾を飲んで見守ってしまうところ。
グリンダがその痛みに気付いて、周りの子たちの賛同をえられなくても、エルファバに歩みよるとホッとします。
グリンダとエルファバを中心に、ダンスの輪がさざ波のように広がっていくシーンは、幻想的で、温かくて素敵です。
制服ダンスも含めたこのナンバー、ホントに好き!

♪Popular♪
沼尾グリンダ、テンション全開!
動きも弾けまくってて、普通だったらおパンツ見えそうなくらい(おい)
ホントに可愛くておバカで、でも純粋で…いいっ!
「ゴージャスドレス~」をはじめとした変声(笑)にもいっそう磨きがかかってます。
対する濱田エルファバも戸惑いっぷりが可笑しくて、あちこちで笑いが起きました。
グリンダの「エルフィって呼んでいい?」に
「ぅげっ、ちょっと可愛すぎない?!」
って、濱田さん、「ぅげっ」て…(笑)
コミカル部分はもちろんよかったけど、
グリンダの「おしろい草のせいであなたのせいじゃない」という台詞にぐっときます。
エルファバはそうは思えないかも知れないけど、そう言ってくれる人すら今までいなかったのだから。

ライオン事件~♪I'm Not That Girl♪
教室シーン、上手側の椅子で向かい合って楽しくお喋りの永野さんと宇垣さん。
やっぱりこの二人はアヤシイ?!(笑)
とすると、そこに入ってくる黒崎さんは気が利かないなぁ(笑)。
エルファバ(after)に気付いた成田さんと李フィエロ。
それにしても成田さんて細いっ!
李フィエロのキラキラ~はかなりバージョンがあるよね、と友人と話していたのですが、今回は「キラキラ~~~~」とやたら引っ張るパターンでした。
♪I'm ~♪のナンバーはほろ苦いというか、いつも身につまされますです。

♪One Short Day♪
なんと言っても永野さんのリボンダンスでしょう!
またまた華麗です♪
音楽に合わせて、上手端からリボンがチラリンと見えるところも好き。
ありえないけど、一度でいいからお稽古着でこのリボンダンスを見てみたい!
ある意味もっと華麗だと思うのですよきっと。

♪Defying Gravity♪
心を通わせた二人が、互いを認め合いながらも道を分かつ…切ないです。
そして、エルファバが自分にしかできないことを見つけて力強く羽ばたく、その悲しいまでの強さに涙腺が緩みます…。
クライマックスの濱田エルファバの熱唱はこれまたすごかった!
いったいどこまで伸びるんだろうってくらい。
今まで見た中でいちばんすごかったかも。
客電がついたときの、一瞬の間があっての大歓声、すさまじかったです。

続いて2幕。

♪Thank Goodness♪
自分は幸せと言い聞かせるグリンダが切ない…
ここの沼尾グリンダの戸惑いの表情は秀逸ですね。
フィエロがエルファバを探しているのは知っていると言いながら、フィエロの本当の気持ちには気付いてないのかな?
それだけ自分に自信があるってこと?

♪The Wicked Witch of the East♪
小粥ネッサ、はじめの頃に比べてずいぶん台詞がなめらかになったと思います。
だから余計困ったちゃんっぷりが…
自業自得にすら気が付かないって、悪いけどホントに救えないですよね。
それでもネッサの死を悼むエルファバって、本当に愛する力の強い人だなぁって思います。

♪Wonderful♪
の前の結婚式?シーン。
カップルが華麗に踊りますが、下手前列の西野護衛兵がハケるとき、いつもなんか歩き方が不自然な気がするんですけど…

松下オズ陛下の歌、いつもサラッと歌われてるからあれですけど、台詞から歌への移行がめちゃめちゃスムーズで…さすがです。
この力の抜け具合は絶妙ですよね。
それにしても…タブルキャストの栗原オズ、どんなアプローチで来られることやら?!
凄く濃いのを期待してしまう自分がいます(苦笑)
マッドサイエンティスト調とか…
なんにせよ、♪気球に乗ってフワフワと~♪気の向くまま旅に出るタイプじゃなさそうですけど(^-^;)

♪As Long As You're Mine♪
はいっ、今日も情熱的でした!
歌途中に増えたキスはすっかり定着したようですね~(笑)
まあ、歌のあとと別れる前は予測の範疇ですけど、歌途中のは、なんつうかこうドキッとしますよねぇ~。
触れるか触れないかの近さってのもドキドキしますよねぇ~。
ご贔屓だったら心拍数さらに増大ですよねぇ~。
ねっ!(誰に言ってる?笑)
ちなみにこのシーンは、個人的にはホントは、歌が終わっても拍手せずにいたいんですよね~。
「物事を違う角度から~」のあとの李フィエロの仕草も毎回違いますよね。
前回はエルファバの頬を両手ではさんで台詞のあと、親指で涙を拭ってあげてました。キャー(≧▽≦)
今回は、頬をきゅっとおさえてました。キャー(≧▽≦)
↑コワレております。

ネッサの死
グリンダの「私、道を教えるのが下手だから」に笑いが起きますけど、
それまで観てきたキャラからしていかにもって思わせるからですよね。
何気ないシーンですけど、沼尾さんすごいです。
現れるなりケンカ腰のエルファバですが、
見られたらマズイのに花を手向けてくれている友人に向かってそれはなかろう、とも思ったり。

フィエロ登場のターザンはやっぱりどうかと…緊迫してるシーンなのに笑いが起きちゃうのがねぇ。
もったいない気がします。

「一緒じゃなきゃイヤ!」って何度か聞くとちょっと恥ずかしくなりますね(^-^;)
ああでも、愛されなくても独りで脅威に立ち向かう強さをもつエルファバが、唯一弱さを見せて委ねられるのがフィエロなのかも。
だからこそこの言葉で、あなたを残しては行けないわ、とかではないのかな?

「彼女を愛しているだけなのよ」
今までずっと偽りの気持ちでそばにいた(悪意はなくとも)フィエロを責めずに許すグリンダ。
グリンダにとっても、今までそうとは知らずフィエロを縛っていたことへの償いなのかなぁ。
誰かを愛するって、時にとても残酷ですね…(そこ!笑わない!)

♪No Good Deed♪
エルファバとグリンダ、ふたりのフィエロへの呼びかけが重なって…切ない。
そしてここはもう、濱田エルファバの迫力に息もつけませんでした。
救ったつもりのボックやネッサに恨まれて、フィエロを救うことが本当にできるのか、
救えたとして、また悲しい結末になるのではないか…
けれどもそれでも生きていてほしいという思いとの狭間の苦悩が、痛々しいです。
ほんと、圧巻でした…(ボキャ貧…(T_T))

♪For Good♪
沼尾グリンダの哀しみで胸がつまったようなようなか細い歌声と、
濱田エルファバの決然とした、ても穏やかな歌声の対比がまたまた涙腺を緩ませます。
ホント、いい曲です…。
エルファバがカーテンの向こうに姿を消すその前にグリンダに見せた最後の笑顔。
エルファバの生涯でいちばん美しい笑顔だと思います。
そのあとカーテンを開けるチステリーが全身を震わせて嘆いているのがたまらなく切ない…
賢いチステリーは、本当の意味で誰が自分に羽根を生やさせたのか、ちゃんとわかってるんです。
そして、主人たるエルファバとグリンダの別れを見つめていて、エルファバにとってグリンダがどんな存在だったかとか、グリンダの決意もちゃんと感じとってるんですよね。
グリンダがオズとモリブルに引導を渡すあいだ、ずっと主人の『形見』の魔法の書を抱きしめているチステリー…うわぁん(泣)
といいつつ、「囚われの身って、お好き?」「ろ・う・や♪」もすごい好き(笑)

♪Finale♪
グリンダの静かで強い決意。
エルファバとの出会いによって、そして別れによって、真に『良い魔女』となったグリンダ。
これからいろんなことがあっても、きっとオズを正しい方向へ導いてくれるように思います。

エルファバとフィエロの再会。
カカシになってしまっても約束をちゃんと守ったフィエロ。
またしても、『命だけは』救うことができたエルファバの不安をそっと包むような
「さわってもいいよ」。
そう言ってエルファバの手をとるフィエロ。
エルファバの想いはちゃんと通じていたのですね。

エルファバとグリンダの最後のデュエットは、互いの心の中に生き続ける面影、そして思いと歌っているのでしょうか。
市民たちが最後に♪死んだぞ ウィキッド♪と歌っていますが、
wickedには邪悪なもの、という意味もあるのです。
ここでのwickedとは『悪い魔女エルファバ』ではなく、このような切ない物語のもととなった、本当に『邪悪なもの』として歌っていると…
グリンダがエルファバとの物語を語ることで、彼らも真の悪はエルファバではなかったと理解したのだと…
信じたい、です。

最後の高らかなコーラスの余韻が残るなか、一瞬の静寂、そして大歓声!
そう、今日の舞台はホントに熱くて素晴らしかった!
濱田エルファバ、沼尾グリンダはもちろん、キャスト全てがすごかったです!
思わず早々にスタンディング!
my初日は初見ということもあるから除いても、それ以降で今日がいちばん凄かったです!
もちろん、まだまだ凄くなり続けるんでしょうね~!

♪カテコ♪
といえばいつも仲良し西野さん&永野さん(笑)
今日は、西野さんがグーパンチで待ち構え、
永野さんが駆けよって互いの拳をぶつけ合ったあと、がっちりと手を握り合ってました!
永野さんはちょっと目を赤くしてることがありますが、
今日は西野さんもなんだかウルッときてる風でした。
拍手がホントにすごくて、ほとんどスタンディングで、役者さんたちがうわぁスゴイって表情をするくらいでした。


このたびの騒動を役者さんたちがどれくらいご存知なのかはわかりません。
けれども、皆さんがこんなに熱く舞台を作ってくださっている…
ホントにすごく嬉しかったし、これからも舞台を応援していこう!と思いました。
観に行って、良かったです。
by sk-4seasons | 2007-09-04 23:43 | 観劇レポ