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くりの旧ブログです。更新は停止しています。


by sk-4seasons
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アルゼンティーナはかく語りき。リハ見レポ!【1月12日(金)】

開幕したての名古屋エビータ、リハーサル見学会に行ってきました!



受付の15分前くらいに劇場に到着すると、早くも列が。
久しぶりに名古屋に登場した『エビータ』への期待が表れているかのよう。
ああそれなのにそれなのに。
劇場の正面こそポスターでおなじみ『空を行く』のエバですけれど、
両サイドも、劇場上の看板もすでにアイーダ仕様だったりする…
中に入ってもそれは顕著で、正面の大モニター周りはおしなべてアイーダモード、
会員申し込み受付カウンターも、もぎりで配られる入会勧誘チラシも、トイレ近くの壁のポスターも、
そろいもそろってアイーダばかり。
かろうじてアイーダじゃないと思ったら、ブラックコメディだったり。
いくら千秋楽が決まったからって…イケズやなぁ。
ちなみに、玄関口たる名駅もデカデカとアイーダでした。
アルゼンティーナはかく語りき。リハ見レポ!【1月12日(金)】_a0065262_8491594.jpg

これじゃあ、中に入ってみたらアイーダが始まったりして、と思っちゃうよ!なんて考えてたら、後ろからまったく同じ会話が(苦笑)
ねぇ!
ともあれ。
関東人なのに待ちに待った名古屋エビータです!

客席に入ると、すでに始まっていたアタリは冒頭『レクイエム』の場面。
エバの棺(この時点では実際には置いていなかった)を囲むように立ったアンサンブルさんに、東京公演でもおなじみ阿川建一郎さんが歌唱指導。
この後に歌いだすチェの存在感に負けないくらいの民衆のパワーを打ち出してください、と。
在団20年の芝さんの胸をお借りするというか、食ってやる!ぐらいの気持ちで、と言うと、
下手側客席に座っていた芝さんが苦笑い。
そして、平田さん何かありませんか、と振られて、エバのイラスト(横顔シルエットのやつ)入りベンチコートを着た平田曜子さんが、アドバイス。
イントロから心を入れて気持ちを準備して歌いだすように、と言うことでした。
そして、動きについてのアドバイスも。こちらは、谷本充弘さん。今回のダンスキャプテンのようですね。
それでは頭から通してやってみましょう、ということで準備の間、「皆さんこんにちは」とご挨拶されたのは渋谷智也さん(マガルディ役)。
このシーンは1952年のエバの国葬のシーンです、と実際の国葬の写真を広げつつ解説。
1日70万、3日で300万の人がこの国葬に訪れ、圧死者5名をはじめ多くの怪我人が出るほどの大騒乱だったそうです。
この国葬をアンサンブル約40名で表現するので、一人が10万人分の芝居をしなければいけないんです、と。
そんな解説の後、『レクイエム』シーン冒頭のアナウンスから。
民衆の合唱だけでなく、ノンストップで芝チェの『こいつはサーカス』、そして智恵エビータが舞台奥に現れるシーンも!
なんて豪華な!
結局、ストップがかかったのはチェの♪ふざけるんじゃない♪のところでした。
この後、阿川さんからは、エバの国葬を再現するんだ!ということに毎回挑戦してください、と。
また平田さんは、曲が転調して棺に語りかける部分(チェの歌の後)のシンコペーションが遅れがち。はじめのレクイエムとはがらっと気持ちも変えて、前目に、リズミックに歌うようにとアドバイスがありました。

アタリは次のシーンへと移ります。
この間に、渋谷さんから、名古屋でのエビータ上演は25年ぶりで、初めてご覧になる方も多いかと思います。
次から次へと名曲、難曲が出てくるので…大変なんです(^^;とコメント。
さ、次のアタリはブエノスこと『ブエノスアイレス』
エバが始めてブエノスアイレスへ出てきたシーン…東京に出てくるみたいなものですね、と渋谷さん。
ダンスナンバーですので、谷本さんからダンサーさんへいろいろアドバイス。
それまでの、明るい都会を表現するダンスから、チェの台詞(貧富の差が云々というやつ)を受けて、その思いを込めて『労働ダンス』に入ってください。
難しいけど、心と体のスイッチを変えて!と。
そして、ナンバーを通して。谷本さん、最後に一言「みんな殻を割って!どんどん出してくださいね!」
ちなみに谷本さんの指導は擬音多いです(^^)んで、すっごく丁寧。
ブエノスに移る直前のマガルディの歌から、通して。
お稽古着でもめちゃめちゃかっこいいです!
東京エビータ、名古屋夢醒めでブレイクした上川さん、がんばってます!
ナンバーが終わり、谷本さんからとてもよかったです!と。
一転、男性ダンサーに、エバに誘われて惹かれたのがそのときだけで終わって、すぐに気持ちもそっぽを向いちゃっているから…というと、
智恵さんから、そうそう!!一瞬でプイってなって自分のことで精一杯になっちゃってるから、もっとこっちに気持ちを残してね、と。
というところで、今日のアタリは終了でした。
が、智恵さんと男性ダンサーさんが残ってちょっと確認。
男性ダンサーさんが立て一列になって膝をついている間を、エバが通り抜けるシーンでした。

それを背に、渋谷さんが再びご挨拶。
「このあと楽しい時間を一緒に過ごしてくれる、愉快な俳優たちをご紹介します」(笑)
というわけで登場されたのは、5名の俳優さん!
上手側から並ばれた順に、鳥原如未さん(女性アンサ3枠)、苫田亜沙子さん(ミストレス)、永野亮彦さん(男性アンサ14枠)、井上智恵さん(エバ)、芝清道さん(チェ)!
おお!豪華~!
役付3名も凄いですけど、なんといってもキャッツで注目役者さんになった永野さんが登場!
ランパスで、また2周年記念カテコでもめちゃめちゃ素敵なダンスを披露してくださった永野さん、エビータご出演と聞いて気になっていたんですよ!
それがまさか、素のお姿も見られるとは!
猫プロフ写真は(エビータのも同じ写真でした)長髪だった永野さん、今はすっきりごく普通の黒髪短髪。
してみると、あのプロフ写真とはぜんぜん印象が違って、すっごく若く見えます。20代前半でしょうね~。
ぶっちゃけ、かなり男前です!!今後注目ですよー(笑)

それぞれ自己紹介のあと、リハ見恒例質問コーナーです!
(ちなみに、永野さんは「ダンスアンサンブルを勉強させていただいています、永野亮彦です」と超律儀な自己紹介でした。)
渋谷さんが質問用紙を引き、役者さんをご指名で回答です。

Q1.もし自分が大統領夫人になったら何をしたいですか?

渋谷さん「じゃ、実際大統領夫人になる井上さん」
智恵さん「え…それはエバとしてですか?井上智恵としてですか?(渋谷さん「自分としてです」)う~ん、考えたことないから…多分、頂点に上りつめたら欲がなくなっちゃうんじゃないかなぁ。私はまだまだ欲まみれなので(笑)よくわからないけど、人のため、周りのために何かしたいと思うようになるんじゃないでしょうか…」
渋谷さん「やっぱり、エバが入ってますね(笑)」

Q2.作品を作っていく上で、意見が違って対立したときはどう解決しているのですか?

渋谷さん「じゃあこれは芝さん」
芝さん「え?俺?(苦笑)役の捉え方は様々で、表現に対してはどれが正しいとか間違っているとかってことはないんです…母音法とかそういう技術的なこととは違うんで。ただ、自分が正しい、いいと思っていることが周りから客観的に見たら違うっていうのはよくあることなので、主観と客観を照らし合わせて比較するために誰かの意見を聞くっていう感じで…対立っていうのはないですね~」
渋谷さん「僕ら、一生自分が舞台でやっているのを見ることはできませんからね。客観的に見てくれる人が必要なんです」
芝さん「まあ、ぶっちゃけ、力関係で…っていうのもまれにあるにはありますけど(笑)

Q3.役に対する意気込みを聞かせてください。

鳥原さん「自分はアンサンブルで、エバの家族もやっていますが、エバとともに生きたいろんな人を、場面場面でちゃんと演じられるように、と思っています」

苫田さん「また、すごく若い役をいただけたので(笑)歌い方とか変えていかなきゃいけないこともあって…芝さんからも指導され怒られつつ…」
渋谷さん「頑張れ!元気出せよ!ここで愚痴るなよ~(苦笑)」
苫田さん「頑張ります」

永野さん「えっと…」
渋谷さん「…なんだよ、俺を見るなよ!(笑)」
永野さん「(笑)ダンスアンサンブルとして、エバが生きた時代に生きられるか…その時代を、自分ができるだけ感じて…(ちょっとしどろもどろ気味)」
渋谷さん「彼はバレエでずっとベルギーとかにいたんでね、日本語苦手なんです(笑)ベルギー語で言う?ベルギー語ってないのか」
永野さん「フランス語です(笑)」
渋谷さん「彼はまだデビューしたてで、ふた作品目…この前はキャッツに出てたんだよね」
智恵さん「そう、そのとき一緒だったんですが、『エビータ』が好きでぜひ出てみたいんです!って私や芝さんに言ってたんですが、今回それが実現して私もすごく嬉しいです^^」
この智恵さんのコメントを聞いている永野さんのハニカミスマイルがまたよかったです。照れ屋さんなのかも。

智恵さん「私は、人間って善か悪かに分けられないと思っています。白か黒かじゃなくグレーの部分があるのが人間だと思っているので…そういう人の多面性をエビータという作品を通して表現できたら、と思っています。エバは聖女でもあり悪女でもある、だからこそ人間らしくて魅力的なんです。そんなエバの人間くささを表現できたら、と思っています」

芝さん「チェがどんな人間だったかは、もちろん役作りとして勉強しましたけど、実際作品上は本人の人間性を出すことはない、いわばストーリーテラー。そのチェを通して、お客さんがエバという人間をいろいろ解釈できるように、エバの人生をストレートにお客さんに伝えられるように、と思っています」

Q4.好きな食べ物、嫌いな食べ物は何ですか?
(渋谷さん、読みにくそうにしたあと「すみません、僕老眼鏡忘れました(苦笑)」

鳥原さん「名古屋に来て最初に食べたのが山ちゃんの焼鳥(手羽先のこと?)です。おいしかったです♪嫌いなものは、キュウリです」

苫田さん「死ぬ前にこれを食べたい!というのがあって、納豆かけご飯♪か、卵かけご飯♪明日死ぬって言われたらこれ食べます!」
渋谷さん「安い女だねー
ちなみに渋谷さん、はじめ「死ぬまでに」と聞き間違えて「食べればいいじゃん」と冷たいツッコミ(笑)
芝さんは、関西人だよね?とびっくりしてました。
苫田さん「嫌いなものはないです!」
相変らずかわいい苫田さんです。

永野さん「(もう、僕答えていいのかな?という風に窺う)」
渋谷さん「何きょろきょろしてるの!」(笑)
永野さん「あ、いや、(笑)好きな食べ物はトロサーモン」
渋谷さん「トノサマバッタ?」(どういう聞き間違いですか!)
永野さん「いや(笑)トロサーモン…とか、刺身です。嫌いなものはないです」

渋谷さん「そちらお二人(智恵さんと芝さん)は、酒ということでよろしいですね」(会場爆笑)
智恵さん「えー、まぁ…(苦笑)じゃあキライなものですけど、マヨネーズも辛子もそれ単品では好きなのに、ミックスされるとダメなんです。とくにあの、サンドイッチに入ってる辛子マヨネーズがダメで…コンビニでサンドイッチ買うときは「辛子マヨネーズ入ってません」っていうのをちゃんと選ぶんですが、たまに寝ぼけていて気がつかずに買っちゃって、食べたら入ってたときなんかは30分ぐらい倒れてます(苦笑)」
渋谷さん「なるほど。で、好きなものは芋焼酎で(笑)」
智恵さん「(笑)まあそうですけど…でも、だいたいそこの土地のものを好きになっちゃうタイプなので、これからは名古屋の美味しいものを…皆さん教えてください♪」

芝さん「僕もねー、キュウリがダメなんです。あとね、香菜(シャンツァイ)!『李香蘭』で35日くらい中国に滞在したとき、毎日毎日毎日毎日ずっっっっと香菜で…アレは厳しかったです。ちょっとならいいんですけどね~」

Q5.何故劇団四季に入団しようと思ったのですか?

鳥原さん「小さい頃からミュージカルが好きで、福岡出身なんですが、シティ劇場に連れて行ってもらったり地方公演を観たりして、絶対ミュージカルやりたい!って思っていたので」

苫田さん「私はもともとオペラに行きたくて。でも、体も小さいし、大学時代は痩せてたので…今は太りましたけど(苦笑←そんなことないです!)ある時『オペラ座』を観て、こういう世界もあった!ここなら私にできることもあるかも!と思って受験しました」
渋谷さん「ちなみに、なんで太っちゃったの?」←よく考えたら女の子に失礼ですよね(笑)
苫田さん「え…食べ過ぎ…かな?」

永野さん「もともとバレエをやっていたんですが、ある日『キャッツ』を観て、ミストフェリーズのダンスに『うわ、すっごいなー!!』と。あの、フェッテってあるんですが(大丈夫、分かりますよ♪)それを観て、うわー!かっこいい!!この役やりたい!と思ったので…」←すっごいいきいきとお話されるんですよ。初めてミストを観たときの感激がまだ生で残ってる感じでした(^^)
芝さん「もう練習もしてるんですよ、ね」
渋谷さん「あそう!じゃあ次回のリハ見でフェッテやってもらおうか?ちょうど舞台も傾斜してるし」
永野さん「え、いやそんな(焦)」
芝さん「傾斜角度がきついでしょ~」
永野さんのミスト!!ランパス復帰も心待ちですが、ミストもぜひぜひ観てみたいです!

智恵さん「私の場合は、これっていう決め手があるわけじゃなくて、今やりたいことをやっていたら四季に行き着いたというか…。音大でクラシックをやってましたけど、もともと音楽全般好きだったんですね。民謡も歌ってたことあるし、高校生のときはヘヴィメタが好きだったり…音楽に境界線はないって思っているので、たとえばクラシックの人がロックを聴いて『あんなうるさい音楽なんて』って言ったり、ロックの人がクラシックを聴いて『あんなカッコつけた音楽なんて』って言ったりするのがすごい腹立つんです。その人にとって、その時その時で聴きたい音楽、癒される音楽っていろいろだと思うんです。で、どうやったらいろんな人にいろんな音楽を楽しんでもらえるのかなと大学時代に考えていたのですが、ある時日生劇場にCFYを観に行って、もちろん舞台そのものも素晴らしかったんですが、隣にいた30代くらいのネクタイ締めたサラリーマンがすごく楽しんでるのを見て、こういう舞台っていいなーって思ったのがきっかけです」

芝さん「直接のきっかけは、初めて観た四季の舞台がJCSで衝撃を受けて…その衝撃を自分の体で表現したい!と。もともと自分をさらけ出して表現したい!という飢餓感が常にあって、ここ(四季)ならいろんな形・役柄でそれができると思ったというのが理由ですね」

ここまでで質問コーナーは終了!
最後に、なんとプレゼント抽選が!
質問用紙を役者さんが引くのですが、なにが当たるのかというと…
まず、メインキャストさんサイン入りエビータポスター!
これが3名。
で、このあとがさらにスペシャル!
渋谷さん「こんなものを作ってみました」
といいつつ、また抽選していない芝さんと智恵さんに平たい箱を手渡します。
お二人がそれをお披露目してくれたのですが、なんと!
『金は出て行く湯水のように』で使う紙幣をアクリルのフォトスタンドに入れた物に、芝さん、智恵さんそれぞれのサインが!!
スゲー!!
欲しー!!!
と思いましたがもちろん当たらず。
いいなぁ、当たった人!

ということでリハ見終了でした!
最後の渋谷さんのご挨拶によれば、『アルゼンチン・フェスタ(なりきりイベント)』は笑いあり涙ありの楽しいイベントで…これから頑張んなきゃいけないんですが(笑)ぜひまた参加してください、とのことでした。
もちろん、行きますとも!!

以上、リハ見レポでした!

◇◇今日の劇飯(ゲキメシ)in名古屋・昼食編◇◇
今回は東名高速バス(昼行)での名古屋入りということで、ついたらお昼。
リハ見受付時間までしばらく余裕があったので、テルミナ7階の『よしだきしめん』へ。
お昼時間は過ぎていたので空いていました。
具沢山のおかめきしめん760円也。
アルゼンティーナはかく語りき。リハ見レポ!【1月12日(金)】_a0065262_922443.jpg

寒い季節にはやっぱりあたたかい麺物ですよね~。
ここは製麺所の直営ということで、美味しかったです。
種類もいっぱいあるし、バスターミナルの真上で便利なのでまた行きたいと思います。
テルミナ7階にはそのほかにも名古屋メシのお店があるし、一部は23時まで営業しているそうなので、なかなか使えるかもしれません。
by sk-4seasons | 2007-01-12 23:32 | イベントレポ