人気ブログランキング | 話題のタグを見る

くりの旧ブログです。更新は停止しています。


by sk-4seasons
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

主演トリオも登場!エビータ・リハ見レポ!【8月9日(水)】

2回目ですがこれが最終回の、エビータ・リハーサル見学会にいってまいりました!



出かける前にアルプで確認したところ、受付は16時から。
いつもだいたい15:45からなのに珍しいなぁ~と思いつつ、劇場に着いたのが15:50…って、もう受付始まってるじゃん!
ちょっと釈然としない気持ちで受付。
ちなみに帰宅後公式サイトで確認したらやっぱり16:00受付開始になってました。
まあ、台風だったから早めたのかもしれないですけど。
そんなわけで、私のリハ見席は18列。
でも、全体が見渡せて良かったですよ。
いや負け惜しみじゃなく前回(初日・最前)、前々回(05年東京公演・3列目ぐらい)では分かりにくかった、舞台床面の照明効果がよく見えました。
ひじょうに凝っていて、二階席から観るのもいいかも!と思ったり。

それはそうと、今日のリハ見は大盛況!
一階席のほとんどが見学者で埋まっていました!
夏休みということもあるのでしょうか?

客席に入った時は役者さんは舞台中央に集まっていました。
真ん中で話しているのは、阿川建一郎さん?
そして始まった本日のアタリ、まずは冒頭の『レクイエム』から。
アンサンブルコーラス部分を通した後、阿川さんからダメ出し。
歌い出し、拍に合わせすぎると強すぎてしまうので、合わせないように…と。
そして芝さんから、動きが形にならないように…思いがあって、そういう動きが出るんだから、思いを持って、と。

2曲目は『ブエノスアイレス』
転換中に本日の司会役、村澤智弘さんと畠山典之さんが客席前からご挨拶&自己紹介。
私は村澤さんはあまり存じ上げないのですが、畠山さんはCFYでおなじみ。
当時はパーマ&かなり明るい茶髪だった畠山さんですが、
今は全く手を加えてなさそうなサラサラ黒髪直毛ナチュラルヘアでした。
相変わらず…男前!しゃべり声もステキです。
自己紹介のあと、おもむろにカンペを取り出す畠山さん(笑)カンベンしてねって感じでちょっと恥ずかしそうに笑ってました。
カンペを頼りに畠山さんが紹介してくださったのは、次の曲のタイトルでもあるアルゼンチンの首都『ブエノスアイレス』について。
西洋風の街並みが並び、『南米のパリ』と言われるブエノスアイレスですが、その語源については二説あるそうで、
一つは○○という冒険家がこの土地についていった「なんていい空気!」という言葉。
もうひとつが聖母○○に由来すると言う説。
…で、すみません。○○のところ、畠山さんのスペイン語の発音がよすぎて、聴き取れませんでした。
ちなみに「なんていい空気!」もスペイン語で言ってくださいました。
予習バッチリです(^^)9゛
でも、まだ何か言いかけたところで舞台の準備が整ってしまい、ちょっと尻切れトンボに(^^;
こちらも通して行われたあと、ダメ出し。
なんですが、すみません、遠かったこともあって、ダンスに関してのダメ出しをされていた方が誰だかわかりませんでした…
女性アンサンブルの町塚さんに細かい指示が出されてました。
町塚さんだけ本番衣装だったので、最終チェックだったのかもしれません。
決めるところで音が出るくらい力強く、みたいなことを言われてました。
また、男性と組むところ、相手役が青山祐士さんだったのですが、彼に対し、
「(町塚さんは不慣れなので)見てあげてくださいね。女性を見てあげるのが男性の役目だと思うので…」
という言葉が出て、ちょっと笑いが起こりました。
それにしても皆さん、お稽古着でもダンスめちゃめちゃかっこいいです!
智恵さんのソロも、若干抑えてはいるのでしょうが、それでもすごい迫力でした!

3曲目は『ニューアル』こと『ニュー・アルゼンチーナ』
場面転換の間、芝さんと智恵さんが談笑してらっしゃいました。
そして、今度は村澤さんからこの場面について解説。
一幕のラストの場面で、民衆がペロンに企業の国有化や労働時間の短縮、賃金増、福祉の拡大を訴えるシーンです、と。
こちらも通してからダメ出し。
動きはとくに問題ないですが、なんだか男性より女性のほうがだいぶ強そうです(笑)と。
芝さんからは、何人か、チェの通り道にいるので…と立ち位置についてちょっと注意がありましたが、
「まあ、多少のズレはチェさんがよけてくれるので」とのことでした。

そして4曲目。『マネー』こと『金は出てゆく湯水のように』
この場面の解説は畠山さん。
エバ基金についての説明のあと、エバが集めた金の一部を自分の口座に入れていたことに触れ、
そのエバのスイス銀行の口座の鍵が、彼女の死後に見つかったかどうかはいまだに謎だそうです、と。
ちなみに口調が限りなく小学校の先生風(児童に対して丁寧語で接してそうな感じの)でした(笑)
こちらもまたまた通してからダメ出し。
芝さんのシャウト、まさか本番と同じ力じゃないと思うんですが、抑えてるとも思い難いパワフルっぷり!
曲の最後は暗転して、民衆がハケたあとに『サンタ・エビータ』に移りますが、そのハケまで。
なぜか袖から拍手と歓声が。
どうやらハケがうまくいった様子。
ダメ出しを聞くために役者さんが舞台に戻ってきますが、
高倉恵美さんが「大丈夫でした!よかったー!」と笑顔。かわいい~!
ダンスの動きは問題ないということでしたが、
そのあと芝さんから
「当たり前だけど、普段人からお金を貰うことなんてないはず。そこまで貧しくないし。
けど、この場面では、この一枚がないと明日死んじゃうかもしれない。そういう気持ちを持ってほしい。
段取りはもちろんあるんだけど、段取りとしてやってはいけない」
というようなお話。
智恵さんからも、同じようなことですが、とコメントがありました。
智恵さんの普通モードの喋り声、たぶん初めて聞きましたが、とてもかわいいんですね~。

以上で、アタリは終了でした。
続いて、質問コーナー!
引き続き司会は村澤さんと畠山さん。
ほかの役者さんはいったん捌けてしまったのですが、村澤さんが
「質問に答えていただける方ー!!」
と袖に向かって呼びかけると、
「はいっ(^o^)/」と手をあげながら智恵さんが登場!
ほかの参加役者さんが一人また一人と登場される中、
「今日は台風の中を来ていただきまして…勇気ある皆様(笑)ありがとうございます」と茶目っ気たっぷりにご挨拶。
そんな中、青山さんに押し出されて下村さんも登場!
というわけで下手側から、芝清道さん(チェ)、井上智恵さん(エバ)、下村尊則さん(ペロン)、柴田桃子さん(アンサンブル)、八幡三枝さん(ミストレス)…とそれから、
もう一人います!ちょっと待ってくださいね!のあと慌て気味で?!登場した上川一哉さん(アンサンブル)。
以上6名が、本日の回答者です!
豪華です!!

さっそく質問を…用紙の入ったボックスをかきまぜる畠山さん。
司会のお二人が引いた質問を読み上げ、回答者を指名する形で行われました。
(最初にコメントされている方が、指名された方です)

Q1.公演までの練習期間はどれくらいですか?

八幡さん「ええと…今回は一ヶ月?ぐらいでした。演目によって違います」
芝さん「ほかの稽古と重なっていたり、本番やりながら午前中だけ稽古したりってこともありますので、本当にメンバー全員が集まるのはなんとか2週間前ぐらいですね」
下村さん「ライオンキングみたいな、海外の大きい作品の初演みたいな場合は、がっちり3ヶ月くらいかけますね」

Q2.なぜ劇団四季に入ろうと思ったのですか?
 (この質問を書かれた方のお名前が「ちえ」さんだったので、指名された智恵さんが「では『ちえ』同士ということで(^^)」と仰いました)

智恵さん「私は大学から東京に来たのですが、そのときいろいろ観て演目がどれもいいなと思ったことと、そのときはオペラとかやってましたが、ミュージカルは幅広い方が楽しんでいる、そのお客さんを見て感動したということがきっかけです。始めて四季の舞台を観たのは、小学生のとき、TVで「ユタ」でした。」
芝さん「(下村さんに)出てた?」
下村さん「まさか!歳が合わないでしょっ!…「ユタ」で四季を知った人は多いよね。野村(玲子)さんもそうだって」
智恵さん「そうなんですか!ちなみに初の生四季は百道浜のキャッツでした」
芝さん「出てた!」
下村さん「出てたねー!」
芝さん「あの頃はなーんにもなくってねー!なーんにもないところにシアターがポツンとあって」
下村さん「あとコーヒーショップが一つだけ」
智恵さん「あ、知ってますそのお店。私、高校生でした」
芝さん・下村さん「…(歳の差を感じてゲンナリ、といった風情)」

Q3.本番で台詞が抜け落ちてしまったことがありますか?またそのときはどうやってフォローしましたか?

下村さん「ありますね~。…でも僕は間違いにくいほうで、本番前に缶コーヒーを飲んでカフェインと糖で脳を刺激しているおかげだと思うんですが(笑)相手が歌っているときに、フッとあれ、次はなんだっけ、と考えちゃうとダメですね~」
智恵さん「私も、よくあります」

このあと、下村さんがハムレットでの台詞抜け落ちエピソードを披露。
さらに、芝さんが日生劇場でのエビータのときに、当時マガルディだった下村さんが♪グッドナイト♪にやたら反応した、というエピソード…
ですが、芝さんが思い出し笑いをしながらお話しするのでよく聞き取れませんでした(笑)
本当に仲良さそうな芝さんと下村さんの様子を見ているだけでも微笑ましかったですが(笑)

下村さん「基本的には体で憶えているので、週末の2回公演の終盤とかになって朦朧としてきても、口が勝手に動くんですけどね」

Q4.自宅で歌や踊りの練習をして近所から苦情がきたことは?皆さんの自宅には防音室があるのでしょうか?

上川さん「四季入団のオーディションの練習を自宅でしていたんですが、実家で、僕の部屋が2階で、曲がACLのポールのパートで♪どうか僕に この仕事を~♪って歌ってたら、お母さんがダダダダと駆け上がってきて「アンタどうしたの?困ったことがあったら相談しなさいね!」と真剣に言われたことがあります」(会場も役者さんも大ウケでした)

05年入所の上川さん、なかなかの好青年ですよ~。プロフ写真より本物のほうが素敵です!

下村さん「芝は家では?」
芝さん「僕はいつも口ずさんでるんで…誰も何も言いません(笑)」
下村さん「井上さんは家でピアノ弾きながら歌ったりしない?」
智恵さん「えっ…私ピアノ弾けないんですよ!(個人的にビックリしました。音大出の人はみんな弾けるんだと思ってたので)…家では歌わないですね~。もっぱらあざみ野で練習してます」

このあとの話がどうしてそうなったか失念したのですが…

下村さん「僕は楽器やっていたので…ブラスバンドでサックスとトランペットを」
智恵さん「カッコいいですね~」
芝さん「これは?(と言ってバトンの真似を。笑)」
下村さん「それはそのあと!」

最後は下村さんが「みんな家に防音室はないです」といって締めました。(うろ覚えですみません)

Q5.自分が出ている以外の作品を観にいくことはありますか?

柴田さん「あります。今だったら、こっち(エビータ)がマチネで隣のライオンキングがソワレだったら観にいったり…一緒にCFYに出ていた仲間がいるので」

Q6.舞台に立つときに一番大切にしていることは?

智恵さん「うーん…台本ですね。台本を大切に、作品を大切にして…皆さんに伝えたいと思ってます」

Q7.舞台からお客さんの反応を感じることはありますか?

下村さん「すごく感じますよ~。一番後ろの人が飴を取り出したのも分かります(笑)自由劇場だとそれはもっと顕著で…「尼寺へ行け!」って言ったあとに♪ジェリクルソング ジェリクルキャッツ♪って着メロが流れたときはどうしようかと思いましたが」
(会場笑。ですが、笑い事じゃないですよ~!携帯は必ず電源を切りましょう!バイブだって迷惑です!)
下村さん「まあそれは冗談として、舞台と客席の圧が合わさったときに何か生まれる不思議な感覚っていうのはありますね」
(芝さんは?)と振られて
芝さん「ん?(笑)僕は客席も舞台のうちだと思っているので…キャッツなんかは本当にそうですが、それ以外でも、役者とお客さんがお互いに空間を楽しむ…さっきもリハで言ってましたが、舞台を生きる、舞台の中で役として感じながら生きていることを共有できたらいいなと思ってやってます」

Q8.四季に入ろうと思ったきっかけは?それはいくつのときでしたか?
 (時間の都合で最後の質問でもあり、これは皆さんに答えていただきましょう、ということになりました)

上川さん「すごい…(で止まってしまって、「すごい」何?と突っ込まれ苦笑い)入りたい!と強く思ったのは高校2年生のときに、ライオンキングを観た時です」
下村さん「僕出てた?」
上川さん「はい」

八幡さん「高校のとき…だと思います。「ユタ」を観て…」
下村さん「僕、出てた?」
八幡さん「えっと…(覚えてないようです)」

柴田さん「高校3年のときです。みんなが進路を決めるときに、同じような感覚で決めました」

下村さん「19歳のときです。芝居とか演劇とか嫌いだったのに、通っていたバレエスタジオに写真が貼ってあって…バトンで賞を貰って次はどうしようかと思っていた時期だったんで…迷って結局、締め切りの日に願書出しました。「はいりたい!」っていうより、偶然入って今に至るわけです(笑)」

智恵さん「さっきも言いましたけど、高校の時の百道浜のキャッツです。生の舞台っていうのが初めてで…当時熊本には来なかったので…感動っていうより、衝撃を受けました。で、可笑しい人だと思われるかもしれないけど、シラバブを見て「この役やりたい!」じゃなくて、なぜか「あ、私この役やるんだ」って思ったんです」

芝さん「俺、重いんだよね~(苦笑)…もともと演劇とか全然興味なくて、スポーツばっかりやってたんですが、兄が芝居をやってたんですね。で、上京してたんですが、…大学を受ける10日前に亡くなったんです」
(芝さんの言葉と、涙交じりになった声色に会場の空気が変わります。「だから重いって~」と混ぜっ返す芝さん)
芝さん「…兄の友人が来て、あいつはこんなことやってた、って話をしてくれて…それを聞いて、じゃあ俺がやってやる!って思ったんですね。四季のことは生前兄から聞いていて、入りたいと言ってたんで、じゃあ俺が、と。だから、いろいろあってもここまで頑張ってこれたのは、この世界で生きることは、兄と一緒に生きてるんだっていう想いがあったからですね…どんなにつらくても、要らないって言われるまでは自分からは絶対に諦めないって思って、ここまできました」
(会場から拍手。きちんと再現できなくて芝さんにも申し訳ないですが)

というところで、質問コーナーは終わりでした。

最後に、プレゼントの抽選です!
質問用紙を役者さんが引いて、当たった方3名にサイン入りエビータポスター、4名にサイン入りエビータワインをご進呈!
しかも、当選者のところまで、引き当てた役者さんが来て直接渡してくださいます!
私はもちろん…ハズレです(T-T)

以上で、リハ見は終了でした!
アタリのときの村澤さん、畠山さんの解説や、質問コーナーなどでの和気あいあいな様子を見て、
もうひとつのイベント・アルゼンチンセミナーもひじょうに気になってきました!
来週は休みがずれたのでチケットさえ確保できれば行けるんですよね…。
さあ、どうしよう?!
by sk-4seasons | 2006-08-09 23:07 | イベントレポ